環境情報部会

部会⻑:安場健⼀郎、副部会⻑:遠藤良輔、幹事:未定 

植物生産において、環境はその生産性・収益に大きな影響を及ぼします。そこで、環境の計測制御における情報技術についての基礎から応用までの研究提案・促進・普及を推進する活動を実施しています。また、植物生理学、植物栄養学、栽培学、農業工学、農業経済学、計測工学、制御工学、情報工学、電子工学等の各分野の研究者・技術者と、農政関係者、普及部門、農業法人、生産者との糾合を目指し、農業情報を核にした植物生産分野の持続的発展におけるシナジー効果を発揮する場にしたいと考えます。そのために以下の活動を実施しています。

(1)ユビキタス環境制御システム(UECS)の研究開発・普及活動

オーガナイズドセッションの企画 / UECS研究会に協賛したセミナー・現地見学会の実施

(2)植物生産に関する環境センシング・コントロールの普及啓蒙活動

農業情報学会50周年記念出版「新スマート農業」等の書籍編集および執筆

(3)生体画像から環境情報を取得する技術の開発ならびに研究交流

 植物は,強光,乾燥,高温などのさまざまな環境ストレスに対して形態的な変化を介して適応し,成長しています。このことから,植物の葉や茎などの形態的特徴を解析することで,これまでその植物が経験してきた生育環境の情報の一部を得られる可能性があります。

上図では,深層学習を適用して植物画像から生育環境を推定するモデルを構築しています。さらに,その推定根拠となる形態的特徴を可視化しています。当部会では,これらの研究開発ならびに技術向上のための交流を進めています。